ドジャース トレードデッドラインの補強ポイントと獲得候補

2025年 まとめ

 MLBはシーズンの後半戦に突入し、プレーオフに向けた争いが激化しています。7月31日午後6時(日本時間8月1日午前7時)にはトレード期限を迎え、各チームどのように動くのか、大型トレードは成立するのか注目が集まります。
 ドジャースは2位パドレスに3.5ゲーム差の首位(日本時間7月21日現在)と、地区優勝に向けて視界良好に見えます。しかし、投手に故障者が続出し、前半戦終了間際に7連敗を喫するなど、チームは万全ではありません。21世紀初の2年連続WS制覇に向け、補強ポイントとトレードで獲得する候補となる選手を挙げていきます。

 今シーズンのドジャースは先発投手に故障者が多く、リリーフ投手の投球イニングがMLB最多となっています。そのブルペンもフィリップスが今季絶望、トライネン、コペック、グラテロールは離脱中と故障者が続出してコマ不足になっています。そのため、スコット、ベシア、バンダはチームが100試合を迎えた時点で登板数が45試合以上と登板過多気味。クローザー候補として大型契約で迎えたスコットもセーブ失敗が多く、同じく今季獲得したイエーツも踏ん張れない場面が目立ちます。このように、ブルペンは質、量とも不足しており、できれば8,9回を任せられるレベルの投手を獲得したいところです。
 近年、プレーオフでは先発投手が早めに降板してリリーフ投手をつなぐ場面も多く、ブルペンの安定感はワールドシリーズ制覇に向けて重要なポイントとなりそうです。
 トレード市場には数多く候補がいますが、中でも支配力の高いクラーセ(CLE)、J・デュラン(MIN)は来年以降も保有権があり、トレードで獲得するには大きな対価が求められることになりそうです。 

獲得候補

K・フィネガンWSH
D・べドナーPIT
G・ジャックスMIN
J・デュランMIN
E・クラーセCLE

 今季はベッツのショート転向、コンフォルトの獲得、T・ヘルナンデスの残留といったこともあり、レフトからコンフォルト、センターはエドマンorパヘズ、ライトがT・ヘルナンデスといった布陣でスタートしました。
 もともと守備に不安のあるヘルナンデスとコンフォルトですが、特にヘルナンデスは故障の影響で今シーズンの守備力はリーグ最低レベルとなっています。攻撃面でも、コンフォルトは序盤から大不振、ヘルナンデスも故障の影響で6月以降は調子が上がらず、両翼は攻守ともにチームの弱点となっています。
 T・ヘルナンデスは複数年契約の1年目で、1年契約のコンフォルトに代わる選手を獲得するのかどうかが焦点となりそうです。コンフォルトが今後は復調すると見るのか、見切りをつけるのか決断が迫られます。

獲得候補

L・ロバートJr.CHW
C・マリンズBAL
J・デュランBOS
S・クワンCLE

三塁手:★?
 サードのレギュラーであるマンシーは、開幕当初の不振から抜け出し、チームに欠かせない活躍をしていました。しかし、7月2日のゲームで、守備の際に走者と交錯し、離脱を余儀なくされました。当初予想以上に回復が早く、8月中には復帰が見込まれています。一方でロバーツ監督は長期にわたって怪我の影響を懸念する発言をしており、マンシーの状態次第ではサードも補強ポイントとなりそうです。
 トレード市場では、トレードの候補となる三塁手は少ないとみられ、目玉となるE・スアレス(AZ)は競争相手が多いことから、可能性は低いでしょうか。トレード以外では、エドマンやロハスの起用、マイナーからA・フリーランドを昇格させるといった選択肢もありそうです。

先発投手:★
 開幕から故障者が続出し、ブルペンデー、オープナーをはさみながら運用してきました。しかし、カーショウ、大谷、グラスノウ、シーアンが復帰し、スネルもまもなく復帰する見込みで、先発投手の頭数は揃ってきています。 
 昨年はトレードデッドラインでタイガースからフレアティを獲得し、先発投手としてプレーオフでも欠かせない存在となりましたが、今シーズンはそういった動きはなさそうです。

 ドジャースのトレードデッドラインにおける補強ポイントはリリーフ投手、ついで外野手でしょう。特にリリーフ投手を獲得する可能性は非常に高いと思われます。ドジャースは買い手に回ることは確実ですが、どのチームが売り手に回るのか期限ギリギリまで攻防が続くことが予想されるため、期限間際まで目が離せません。

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