ドジャースの大谷翔平が、6月16日(日本時間17日)のパドレス戦で2023年8月以来の登板を果たし、1回1失点としました。降板後もDHとして試合に残って2本のタイムリーを放ち、チームの勝利に貢献しました。
現地では平日の試合でしたが、ドジャース移籍後初登板で本拠地の試合だったこともあり、スタジアムは満員。MLB公式ストリーミングサービス「MLB.TV」でも史上最多視聴数をマークし、大きな注目を集めました。今回の投稿では復帰登板の内容を振り返っていきたいと思います。
全28球の詳細
タティス、アラエズに連打を浴びましたが、後続は犠牲フライの1点のみに抑えて1回を投げ切りました。ライブBPでは97マイル(約156㎞)を記録していましたが、アラエズの打席では100マイル(約161㎞)を記録しました。
1. F・タティスjr 0アウト ランナー無し | 1.157㎞ シンカー ファール 2.157㎞ シンカー ボール 3.139㎞ スイーパー ボール 4.158㎞ シンカー ボール 5.158㎞ 4シーム 空振り 6.159㎞ 4シーム ライト前ヒット |
2. L・アラエズ 0アウト 1塁 | 1.158㎞ 4シーム ボール(暴投) 2.158㎞ 4シーム 空振り 3.156㎞ シンカー 見送り 4.161㎞ 4シーム ボール 5.142㎞ スイーパー ファール 6.157㎞ シンカー センター前ヒット |
3. M・マチャド 0アウト 1,3塁 | 1.139㎞ スイーパー ファール 2.159㎞ 4シーム ボール 3.139㎞ スイーパー ファール 4.142㎞ スイーパー ボール 5.160㎞ 4シーム ボール 6.142㎞ スイーパー センター犠牲フライ |
4. G・シーツ 1アウト 1塁 | 1.135㎞ スイーパー 空振り 2.159㎞ シンカー 見送り 3.139㎞ スイーパー ファール 4.146㎞ スプリット ボール 5.159㎞ 4シーム ボール 6.140㎞ スイーパー ボール 7.159㎞ 4シーム セカンドゴロ |
5. X・ボガーツ 2アウト 2塁 | 1.135㎞ スイーパー 見送り 2.153㎞ シンカー ボール 3.153㎞ シンカー サードゴロ |
球種別 投球割合
2023年 | 2025年 | ||
スイーパー | 35% | スイーパー | 36% |
4シーム | 33% | 4シーム | 32% |
カットボール | 16% | シンカー | 29% |
スプリット | 6% | スプリット | 4% |
シンカー | 6% | ||
カーブ | 4% |
2023年と今回の登板の球種別投球割合を比較しました。2023年はスイーパーを多用し、4シームを上回りましたが、16日の登板でも同じような傾向でした。肘への負担軽減のために、スイーパーを減らすのではないかとの声もありましたが、今回の登板を見る限りでは、引き続きメインの球種として使用していました。
注目したのはシンカーの投球割合が大きく上がっている点です。シンカーは投手から見て利き手方向に変化するボールで、スイーパーと逆方向の変化球となり、投球の幅を広げることを狙っているのでしょうか。また、5番ボガーツをサードゴロで打ち取ったように、少ない球数で打たせて取り、長いイニングを投げるために効果的な球種でもあります。
今回は1イニングとかなり少ないサンプルの中の割合のため、参考程度の記録ですが、次回以降の投球の組み立てに注目です。
次回の登板は?
次回は中5日で22日(日本時間23日)のナショナルズ戦に登板する予定です。今後は徐々にイニングを増やしていくとみられており、オールスターまでに中5~6日で回ると残り4登板で、オールスター前後から5イニング程度まで伸びてくるでしょうか。