大谷翔平 ドジャース初登板は1回1失点

2025年 まとめ

 ドジャースの大谷翔平が、6月16日(日本時間17日)のパドレス戦で2023年8月以来の登板を果たし、1回1失点としました。降板後もDHとして試合に残って2本のタイムリーを放ち、チームの勝利に貢献しました。

 現地では平日の試合でしたが、ドジャース移籍後初登板で本拠地の試合だったこともあり、スタジアムは満員。MLB公式ストリーミングサービス「MLB.TV」でも史上最多視聴数をマークし、大きな注目を集めました。今回の投稿では復帰登板の内容を振り返っていきたいと思います。

 タティス、アラエズに連打を浴びましたが、後続は犠牲フライの1点のみに抑えて1回を投げ切りました。ライブBPでは97マイル(約156㎞)を記録していましたが、アラエズの打席では100マイル(約161㎞)を記録しました。

1. F・タティスjr

0アウト
ランナー無し
1.157㎞ シンカー  ファール
2.157㎞ シンカー  ボール
3.139㎞ スイーパー ボール
4.158㎞ シンカー  ボール
5.158㎞ 4シーム   空振り
6.159㎞ 4シーム   ライト前ヒット
2. L・アラエズ

0アウト
1塁
1.158㎞ 4シーム  ボール(暴投)
2.158㎞ 4シーム  空振り
3.156㎞ シンカー  見送り
4.161㎞ 4シーム  ボール
5.142㎞ スイーパー  ファール
6.157㎞ シンカー  センター前ヒット
3. M・マチャド

0アウト
1,3塁
1.139㎞ スイーパー ファール
2.159㎞ 4シーム  ボール
3.139㎞ スイーパー ファール
4.142㎞ スイーパー ボール
5.160㎞ 4シーム  ボール
6.142㎞ スイーパー センター犠牲フライ
4. G・シーツ

1アウト
1塁
1.135㎞ スイーパー 空振り
2.159㎞ シンカー  見送り
3.139㎞ スイーパー ファール
4.146㎞ スプリット ボール
5.159㎞ 4シーム  ボール
6.140㎞ スイーパー ボール
7.159㎞ 4シーム  セカンドゴロ
5. X・ボガーツ

2アウト
2塁
1.135㎞ スイーパー 見送り
2.153㎞ シンカー  ボール
3.153㎞ シンカー  サードゴロ
2023年2025年
スイーパー35%スイーパー36%
4シーム33%4シーム32%
カットボール16%シンカー29%
スプリット6%スプリット4%
シンカー6%  
カーブ4%  

 2023年と今回の登板の球種別投球割合を比較しました。2023年はスイーパーを多用し、4シームを上回りましたが、16日の登板でも同じような傾向でした。肘への負担軽減のために、スイーパーを減らすのではないかとの声もありましたが、今回の登板を見る限りでは、引き続きメインの球種として使用していました。 
 注目したのはシンカーの投球割合が大きく上がっている点です。シンカーは投手から見て利き手方向に変化するボールで、スイーパーと逆方向の変化球となり、投球の幅を広げることを狙っているのでしょうか。また、5番ボガーツをサードゴロで打ち取ったように、少ない球数で打たせて取り、長いイニングを投げるために効果的な球種でもあります。
 今回は1イニングとかなり少ないサンプルの中の割合のため、参考程度の記録ですが、次回以降の投球の組み立てに注目です。

 次回は中5日で22日(日本時間23日)のナショナルズ戦に登板する予定です。今後は徐々にイニングを増やしていくとみられており、オールスターまでに中5~6日で回ると残り4登板で、オールスター前後から5イニング程度まで伸びてくるでしょうか。

タイトルとURLをコピーしました