ドジャース 6月 チーム成績&まとめ

2025年 まとめ

 6月を終え、各チームとも全162試合の半分程の試合を消化し、ペナントレースは折り返しになりました。ドジャースは6月中旬に強豪チームとの対戦が続き、9日からのパドレス→ジャイアンツ→パドレスと同地区のライバルとの直接対決10連戦は前半戦最大の山場でした。その3カードすべてに勝ち越し、10戦を7勝3敗とすると、月間17勝10敗、6月終了時点で2位に7.5ゲーム差を離し、地区優勝に向けて大きく前進しました。

 W-L勝率ゲーム差
LAD53-32.624
SD45-39.5367.5
SF45-40.5298
AZ42-42.50010.5
COL19-65.22633.5
日付対戦相手勝敗スコア先発投手
6/1NYY3-7山本
2NYM3-4メイ
3NYM6-5カーショウ
4NYM1-6ゴンソリン
5NYM6-5ナック
6@STL0-5ロブレスキー
7@STL1-2山本
8@STL7-3カーショウ
9@SD8-7メイ
10@SD1-11トレビーノ
11@SD5-2カスパリウス
13SF2-6山本
14SF11-5カーショウ
15SF5-4メイ
16SD6-3大谷
17SD8-6ドライヤー
18SD4-3シーアン
19SD3-5山本
20WSH6-5カーショウ
21WSH3-7メイ
22WSH13-7大谷
24@COL9-7ドライヤー
25@COL8-1山本
26@COL3-1カーショウ
27@KC5-4メイ
28@KC5-9大谷
29@KC5-1トリビーノ

 6月最初の8試合を3勝5敗と失速し、9日から敵地でのパドレス戦に臨みました。この時点で首位ドジャースと2位パドレスは1ゲーム差に接近していました。9日の初戦は序盤から点の取り合いで6対6で延長戦に突入。10回表、ドジャースはパヘズとエドマンのタイムリーで勝ち越し、裏のパドレスの攻撃を1点で抑えて8対7で初戦を制します。2戦目は1‐11で大敗して1勝1敗。迎えた3戦目は先発のカスパリウスが4イニングを1失点に抑えると、打線は5回にコンフォルトが4号ソロで同点、6回にT・ヘルナンデスが勝ち越しとなる11号3ランを放って試合を決めました。この3連戦はドジャースが2勝1敗で勝ち越し、首位をキープします。
 ドジャーススタジアムに戻ってジャイアンツとの3連戦。3連戦が始まる時点ではジャイアンツがドジャースと1ゲーム差の2位に浮上し、このカードも首位攻防戦となります。初戦はドジャース・山本とジャイアンツ・ウェブのエース対決でした。山本はストライクボールの微妙な判定に泣かされリズムを掴めないピッチング。3回にはシュミットにグランドスラムを浴びるなど4回2/3を5失点で降板します。一方のウェブは7回2失点の好投で初戦は6対2でジャイアンツが制し、ドジャースと同率首位に並びます。2戦目は大谷翔平が先頭打者本塁打を含む2本塁打など、ドジャース打線が爆発します。投げてもカーショウが7回無失点で今シーズン2勝目。11対5でドジャースが制し、再び単独首位に立ちます。3戦目は接戦となりますが、1点を追う5回裏にパヘズが逆転3ランを放ち、ドジャースが5対4で勝利。このカードも勝ち越しを決めます。
 ジャイアンツとの3戦目の後、大谷翔平が翌日に控えたパドレスとの4連戦の初戦に登板することがチームの公式SNSより電撃的に発表されます。平日にも関わらず満員になった本拠地ドジャースで開催されたパドレスとの初戦は大谷が663日ぶり、ドジャース移籍後は初めての先発登板。いきなり連打を浴びるなどして1失点するも1回を投げ切ります。すると、3回には大谷自らのバットで同点のタイムリー2塁打。4回にはパドレス先発シースから5点を奪う集中打で一気に試合を決め、初戦は6対3でドジャースが制します。2戦目は序盤から点の取り合いでしたが、パヘズの2本のホームラン、スミスの勝ち越しホームランが飛び出し、ブルペンデーだった投手も6人の継投で反撃をしのいで8対6で勝利しました。第3戦は、昨年右肘の手術を受け、2023年ぶりに登板したシーアンが先発。4回を3安打1失点、6奪三振の好投で復帰登板を飾り、今後のローテ入りをアピールします。2番手のロブレスキーも9回に同点を許したものの、5イニングを2失点とすると、3対3で迎えた9回の裏に代打スミスが右中間にサヨナラホームランを放ち、4対3で勝利。4戦目は山本を援護できず3対5で敗れましたが、このシリーズを3勝1敗としました。また、パドレスとの連戦では死球の応酬となり、両監督が退場するなど荒れ模様。8月に予定されている再戦に遺恨を残すことになりそうです。

 6月のチームの躍進は投打とも選手層の厚さを感じさせるものでした。
 野手は大谷、フリーマン、ベッツのMVPトリオ、そしてその後ろを打つことが多いT・ヘルナンデスが揃って不調でした。しかし、マンシーが月間打率.333、7本塁打、24打点とチーム3冠の成績を残し、シーズン序盤からの不振を脱しました。さらに2年目のパヘズも.324、6本塁打、19打点をマークし、チームを引っ張りました。
 投手も開幕からエースの働きを見せていた山本が月間防御率4.21とやや調子を落としましたが、復帰したカーショウが5先発のうち4勝で防御率2.28の活躍。このように、調子を落とした主力をほかの選手がカバーして6月を乗り切りました。

 大谷翔平がエンゼルスに在籍した2023年以来の投手復帰を果たしました。16日のパドレス戦は1回1失点、22日のナショナルズ戦は1回無失点、28日のロイヤルズ戦は2回無失点と順調なスタートを切りました。22日のナショナルズ戦ではホームランを放つと、28日のロイヤルズ戦ではMLB移籍後自己最速の101.7マイル(164km)を計測。二刀流の新たな伝説の始まりを予感させられます。

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