3,4月に貯金を11作り、好スタートを切ったドジャースでしたが、5月は一進一退の戦いが続き、15勝12敗で終えました。今回の投稿では、5月の歩みを振り返っていきます。
5月終了時点の順位表&チーム成績
W-L | 勝率 | ゲーム差 | |
LAD | 36-22 | .621 | – |
SD | 32-24 | .571 | 3.0 |
SF | 32-26 | .552 | 4.0 |
AZ | 27-31 | .466 | 9.0 |
COL | 9-49 | .155 | 27.0 |
日付 | 対戦相手 | 勝敗 | スコア | 先発投手 |
5/2 | @ATL | 〇 | 2-1 | 山本 |
3 | @ATL | 〇 | 10-3 | 佐々木 |
4 | @ATL | ● | 3-4 | メイ |
5 | @MIA | 〇 | 7-4 | ドライヤー |
6 | @MIA | ● | 4-5 | ゴンソリン |
7 | @MIA | 〇 | 10-1 | ナック |
8 | @AZ | ● | 3-5 | 山本 |
9 | @AZ | 〇 | 14-11 | 佐々木 |
10 | @AZ | ● | 0-3 | メイ |
11 | @AZ | 〇 | 8-1 | ゴンソリン |
13 | ATH | ● | 1-11 | ナック |
14 | ATH | 〇 | 9-3 | 山本 |
15 | ATH | 〇 | 19-2 | サウアー |
16 | LAA | ● | 2-6 | メイ |
17 | LAA | ● | 9-11 | カーショウ |
18 | LAA | ● | 4-6 | ゴンソリン |
19 | AZ | ● | 5-9 | ドライヤー |
20 | AZ | 〇 | 4-3 | 山本 |
21 | AZ | 〇 | 3-1 | メイ |
23 | @NYM | 〇 | 7-5 | カーショウ |
24 | @NYM | ● | 2-5 | ゴンソリン |
25 | @NYM | ● | 1-3 | ナック |
26 | @CLE | 〇 | 7-2 | 山本 |
27 | @CLE | 〇 | 9-5 | メイ |
28 | @CLE | ● | 4-7 | カーショウ |
30 | NYY | 〇 | 8-5 | ゴンソリン |
31 | NYY | 〇 | 18-2 | ナック |
5月はロードATL→MIA→AZと続く10連戦からスタートしました。ブレーブス戦は山本が6回2アウトまでノーヒットに抑える好投で初戦を取ると、2戦目は佐々木が苦しみながらもMLB初勝利を挙げて勝ち越します。その後、マーリンズには2勝1敗、ダイヤモンドバックスには2勝2敗として、連戦を6勝4敗で勝ち越します。
ホームに戻り、アスレチックスに2勝1敗として波に乗るかと思われましたが、ホーム9連戦の2カード目、エンゼルスとの3連戦では終盤に救援投手が打ちこまれて3連敗を喫します。次のダイヤモンドバックス戦も初戦を落として4連敗となりますが、第2戦はマンシーのサヨナラ犠飛、第3戦はT・ヘルナンデスの逆転3ランが飛び出して勝ち越しを決めます。
メッツ、ガーディアンズと続くロード6連戦は5月絶好調の大谷が3試合連続ホームランを放つ活躍があり、3勝3敗で終えます。5月最後はホームで昨年WSで対戦したヤンキースとの3連戦。第1戦は初回にジャッジがホームランを放つと、その裏に大谷が先頭打者本塁打で取り返す展開。2‐5と3点ビハインドの6回は、大谷の2本目のホームランをきっかけに打線がつながり、一挙4点を挙げて逆転し、初戦を取ります。第2戦は打線が爆発し、18‐2で大勝し、5月を連勝で終えました。
打線は好調 投手はさらに故障者が続出
5月も引き続き打線は好調でした。特に目立ったのは月間MVPを受賞した大谷翔平でした。ドジャースの月間最多本塁打タイ記録となる15本塁打、OPS1.187と絶好調でした。さらにフリーマンも打率が驚異の.402と打線を引っ張りました。また、不調だったマンシーも徐々に調子を上げ、下位打線の厚みも増しています。
一方、投手陣はさらに苦しい状況になってしまっています。開幕からローテを守ってきた佐々木が右肩のインピンジメント症候群でIL(負傷者リスト)入り、ブルペンでフル回転していたイエーツが右太もも裏の張りを訴えてIL入りと主力投手が離脱しています。また、IL入りしていたフィリップスが右ひじのトミージョン手術を受けるため、今季中の復帰は絶望となりました。先発投手はカーショウが復帰しましたが、いまだにスネルとグラスナウは復帰のめどが立っていません。ブルペンもドライヤー、カスパリウスの活躍で何とかしのいでいますが、疲労からかクローザーのスコットが打ち込まれる場面も見られます。
野手はほぼベストメンバーがそろっているため、打ち勝つ試合を作り、投手の負担を軽減していきたいところです。
新戦力の台頭と功労者の退団
ドジャースは5月3日にエドマンの負傷に伴い、今季加入したキム・ヘソン内野手を昇格させました。キム・ヘソンはスプリングトレーニングで打撃が振るわず、マイナーで開幕を迎えましたが、昇格後は5日に初スタメン出場すると初ヒット、14日には初ホームランを記録しました。当初は故障者の復帰に伴い降格する予定だったようですが、結果を出してメジャーに残りました。攻守ともに活躍しており、主に9番打者として上位に回し、ランナーとして相手にプレッシャーを与える貢献は見逃せません。
5月14日にはチームのトッププロスペクトであるダルトン・ラッシング捕手をメジャー昇格させました。正捕手はスミスがいるため、ラッシングの出番は限られていますが、出場した試合では存在感を見せています。
一方で、オースティン・バーンズ捕手、クリス・テイラー内野手がチームを去ることになりました。わずか5日間のうちにチームを長年支えたベテラン選手が2人もチームを去ることになる激動の一週間となりました。
6月は前半戦の山場
5月を終え、シーズンを3分の1ほど消化したところですが、6月は前半の山場となりそうです。30日間で27試合が予定されており、27試合中21試合が勝率.500を超える対戦相手となります。2日からはNLCSで対戦したメッツとの4連戦、9日からは同地区のライバルであるパドレス、ジャイアンツとの対戦が続きます。特に2位のパドレスとは2週連続で合計7試合対戦があり、地区優勝に向けて大事な戦いとなりそうです。故障者が続出して、苦しい戦いになっていますが、6月をどのように乗り切っていくのか注目です。