ドジャースはムーキー・ベッツが内野へ再転向、テオスカー・ヘルナンデスがFAとなり、外野手の補強が課題になっていました。今オフのFA市場最大の目玉、F・ソトの獲得レースにドジャースも参戦しているなか、前ジャイアンツのマイケル・コンフォートと1年1700ドルで契約しました。
今回は、そのコンフォートについて分析したいと思います。また、ドジャースの外野手補強がどうなっていくかも考察していきます。
プロフィール
右投げ左打ち 1993年3月1日生まれ(31歳) ポジション:外野手
ニューヨーク・メッツ(2014年1巡目・全体10位) 2015‐2021
サンフランシスコ・ジャイアンツ 2023‐2024
ロサンゼルス・ドジャース 2025‐
成績
引用元:マイケル・コンフォート – サンフランシスコ・ジャイアンツ – MLB – スポーツナビ
2014年にニューヨーク・メッツにドラフト1位指名され、翌2015年にはメジャーデビュー。2017年から2019年にかけて3年連続20本塁打以上をマーク、短縮シーズンとなった2020年には57試合で打率.322(NL6位)、OPS.927(14位)の好成績を残します。
2021年オフにメッツからQO(クオリファイング・オファー)を拒否してFAに。しかし、右肩の怪我・手術の不運に見舞われ、2022年はチームに所属せず全休になります。2023年からは復活を期してジャイアンツと2年契約を結びます。その2年間はメッツ時代ほどの成績は残せませんが、125試合、130試合とコンスタントにゲームに出続けていました。
高出塁率の好打者 移籍で成績が向上する?
キャリアを通じて、打率は.251ですが、出塁率は.348と1割近く高くなっており、四球を多く選べる点が特徴です。平均以上の長打力も持っており、フィリーズのカイル・シュワーバー選手を少しこじんまりしたようなイメージでしょうか。
オールスター級の活躍だった2017年から2020年と比較すると、ここ2年間はリーグ平均を少し上回る程度の打撃成績にとどまっています。しかし、ホーム球場が投手有利なオラクルパークであったことを考慮する必要がありそうです。ホームとビジターの成績を比較すると
ホーム 打率:.216 OPS:.633 ホームラン:3本
ビジター 打率:.253 OPS:.853 ホームラン:17本
このようにホームとビジターで圧倒的な差があり、オラクルパークより打撃成績が上がりやすいドジャースタジアムを本拠地とすることで、ドジャースに移籍することで成績が向上する可能性もありそうです。オラクルパークは特にホームランが出にくい球場であるため、シーズン通して出場できるなら25~30本ほど期待できるかもしれません。さらに、下の表にあるようにバレル率やハードヒット率など優秀な数値を残しています。
引用元:Michael Conforto Stats: Statcast, Visuals & Advanced Metrics | baseballsavant.com
起用法、ドジャースの外野手補強の今後
主に右投手相手に起用される可能性が高いと思われますが、2024年は左投手相手に.886と好成績を残しています。もっとも、前年までは左投手に対しての成績が対右投手と比較して低い傾向にあること、2024年の対左投手の打席数が106とサンプルが少ないため、引き続き対左投手を得意としていけるかは疑問符が残ります。
ポジションについては、2024年シーズンはレフトのみの起用、2023年はライトも守っています。センターは2019年以来守っていません。恐らくドジャースでも両翼どちらかで起用されると予想されます。現在のままのロースターではレギュラー、テオスカー・ヘルナンデスと再契約した場合は右打者のパヘズと併用されると予想しています。
そのT・ヘルナンデスは後払い契約についてドジャース側と合意せず、交渉が進展していないようです。このような状況でも再契約する可能性が60%ほどあると考えていますが、どうでしょうか。噂程度ですが、カブスの鈴木誠也選手をトレードで獲得する可能性について報道も出ています。
今年は年末に差し掛かり、大きな動きはひと段落しそうです。年明け以降、FA・トレード市場が大きく動いていくはずなので、注目していきたいと思います。