ドジャースは現地時間5月14日にダルトン・ラッシング捕手(24)をメジャー昇格させ、オースティン・バーンズ捕手(35)をDFA(メジャー契約の40人枠から外す措置)としました。
ラッシングは翌15日に「7番・捕手」でデビューすると、第2打席でセンター前にシングルヒットを放ち、メジャー初ヒットをマークするなど4打数2安打の活躍。守っても3人の投手とバッテリーを組んで2失点に抑え、19‐2の大勝に貢献しました。
今回の投稿では、ラッシングがどのような選手なのか、今後ドジャースでどのように起用されていくのかを取り上げます。
プロフィール 選手としての特徴
ラッシングは左打ちの捕手で、2022年にドラフト2巡目(全体40位)でドジャースに指名され、ルイビル大学からプロ入りしました。プロ入り後は順調にマイナーリーグのクラスを昇り、2024年には2Aと3Aで打率.271、26本塁打、85打点、OPS.896の成績で、ドジャースのマイナーリーグ年間最優秀選手に選出されました。2025年の開幕時にはMLB公式のトッププロスペクトランキングで佐々木に次ぐチーム2位にランクイン。スプリングトレーニング、3Aでも結果を残し、2025年中のメジャーデビューが確実視されていました。
メジャー初ヒットで110マイルの打球を放ったように、力強い打撃が魅力です。選球眼にも優れており、2024年は打率.271に対して出塁率が.384と高い出塁能力を見せています。
捕手として登録されていますが、マイナーでは1塁、レフトとしても出場していました。
チームの起用
ロバーツ監督はラッシングの昇格にあたり、週2回ほど捕手で起用すること、現時点では外野手として考えていないことを明らかにしました。
正捕手のスミスは打撃好調であり、今シーズン中にスミスに代わってラッシングをメインに起用することはないと思われます。しかし、ドジャースは下位打線に厚みを加えたいと考えているはずで、ラッシングをベンチに置いておくのは勿体ない気もします。現在、レフトを守るコンフォルトは打撃不振で1割台に低迷しており、どこかの段階でラッシングの打撃を活かすために外野手としても起用する場面が出てくるのかもしれません。
いずれにしても、チームとして久しぶりに昇格した野手のトッププロスペクトがどのような活躍を見せてくれるのか、楽しみでなりません。
今回、ラッシングの昇格にあたり、11年チームを支えたベテランのオースティン・バーンズがDFAとなり、チームを去ることになりました。特に守備に定評があり、エースであるカーショウの専属捕手としても知られ、ダルビッシュもドジャースに所属した時にフレーミングを絶賛していました。今シーズンは攻守に衰えが見られたものの、13試合に出場して控え捕手としての役割を果たしていました。