MLBでは、日本時間12月10日よりウィンターミーテイングが始まり、移籍が活発化してきそうです。
2024シーズンに見事ワールドシリーズを制覇したドジャース。連覇を目指す2025シーズンに向けてすでに動きを見せています。
今回は、ドジャースの補強ポイントと獲得した選手について紹介します。
2024年の成績 FA・引退した選手
投手
先発投手からは、プレーオフで大活躍しワールドで胴上げ投手となったビューラー、シーズン途中で獲得したフラハティ、ドジャースのレジェンドであるカーショウがFAになっています。この内カーショウは再契約する可能性が高いといわれています。 リリーフではプレーオフで大車輪の働きを見せたトライネンがFA、チームで登板数が2位だったハドソンが引退となっています。
選手名 | 選手名 | G | W-L | S | IP | K | ERA | 動向 |
SP | T・グラスナウ | 22 | 9-6 | 0 | 134 | 168 | 3.49 | |
SP | 山本由伸 | 18 | 7-2 | 0 | 90 | 105 | 3.00 | |
SP | J・フラハティ | 28 | 13-7 | 0 | 162 | 194 | 3.17 | FA |
SP | W・ビューラー | 16 | 1-6 | 0 | 75.1 | 64 | 5.38 | FA |
SP | G・ストーン | 25 | 11-5 | 0 | 140.1 | 116 | 3.53 | 肩の手術で2025年全休 |
SP | K・カーショウ | 7 | 1-2 | 0 | 30 | 24 | 4.50 | FA |
SP | L・ナック | 15 | 3-5 | 1 | 69 | 69 | 3.65 | |
RP | B・トライネン | 50 | 7-3 | 1 | 46.2 | 56 | 1.93 | FA |
RP | A・ベシア | 67 | 5-4 | 5 | 66.1 | 87 | 1.76 | |
RP | M・コペック | 67 | 6-8 | 15 | 67.2 | 88 | 3.46 | |
RP | D・ハドソン | 65 | 6-2 | 10 | 63 | 63 | 3.00 | 引退 |
RP | B・グラテロル | 7 | 0-0 | 0 | 7.1 | 7 | 2.45 | |
RP | A・バンダ | 48 | 3-2 | 2 | 49.2 | 2 | 3.08 | |
RP | R・ブレイジャー | 29 | 1-0 | 0 | 28 | 25 | 3.54 | |
RP | J・ケリー | 35 | 1-1 | 0 | 32 | 35 | 3.65 | FA |
RP | E・フィリップス | 61 | 5-1 | 18 | 54.2 | 63 | 3.62 |
野手
2024年シーズンに33本塁打、99打点とチームでは共に大谷に次ぐ成績を残したテオスカー・ヘルナンデスがFAとなります。チームからQOを提示されましたが、拒否してFAになりました。その他、ユーティリティプレイヤーのキケ・ヘルナンデスがFA、途中加入のキアマイアーが引退となっています。
第二捕手のバーンズ、内野のユーティリティであるロハスはともに、来シーズンも残留になりました。
G | AVG | HR | RBI | OPS | SB | 動向 | ||
C | A・バーンズ | 54 | .264 | 1 | 11 | .638 | 3 | |
C | W・スミス | 128 | .248 | 20 | 75 | .760 | 1 | |
IF | F・フリーマン | 147 | .282 | 22 | 89 | .854 | 9 | |
IF | G・ラックス | 139 | .251 | 10 | 50 | .703 | 5 | |
IF | M・マンシー | 73 | 232 | 15 | 48 | .852 | 1 | |
IF | M・ロハス | 103 | .283 | 6 | 36 | .748 | 8 | |
IF/OF | T・エドマン | 37 | .237 | 6 | 20 | .711 | 6 | |
IF/OF | M・ベッツ | 116 | .289 | 19 | 75 | .863 | 16 | |
IF/OF | C・テイラー | 87 | .202 | 4 | 23 | .598 | 5 | |
IF/OF | K・ヘルナンデス | 126 | .229 | 12 | 42 | .654 | 0 | FA |
OF | T・ヘルナンデス | 154 | .272 | 33 | 99 | .840 | 12 | FA |
OF | A・パヘズ | 116 | .248 | 13 | 46 | .712 | 1 | |
OF | J・アウトマン | 53 | .147 | 4 | 11 | .521 | 2 | |
OF | K・キアマイアー | 116 | .197 | 5 | 26 | .550 | 6 | 引退 |
DH | 大谷翔平 | 159 | .310 | 54 | 130 | 1.036 | 59 |
補強ポイント&これまで獲得した選手
先発投手
重要度 ★★★★★
ワールドチャンピオンになった2024年。しかし、故障者が続出し、プレーオフでも先発投手がおらず、ブルペンデーを多用したのは記憶に新しいところです。ここからさらに、フラハティ、ビューラーがFAになっているため、先発投手の補強はマストでしょう。
現有戦力ではグラスノウ、大谷、山本、ゴンソリン、メイなど名前は上がりますが、いずれも故障リスクが高い、手術明けなどで不確定な要素が多すぎます。そこで、イニングを稼げる投手が必要になるでしょう。
New B・スネル(前SF)獲得
日本時間12月1日、ドジャースはB・スネル投手と5年1億8200万ドルで合意したと発表しました。サイヤング賞2回の実績を誇り、先発投手が不安なドジャースがまずは大きな補強を成功させました。
獲得候補
今後は、ロッテからポスティングになった佐々木がトップターゲットになるでしょう。また、クローシェ(CWS)トレードで先発投手を補強するのではないかという噂もあるようです。一方、スネルを獲得し、今FAで投手の目玉であるバーンズ(BAL)、フリード(ATL)らの獲得は可能性が低くなったと思われます。
外野手
重要度 ★★★☆☆
2024年シーズンに大活躍したT・ヘルナンデスがFAとなり、M・ベッツが内野に転向するようなので、外野のポジションは空席になりました。現状ではT・エドマンがセンター、その他A・パヘズ、J・アウトマンが候補になります。トッププロスペクトのD・ラッシングがキャッチャーから外野に転向しており、昇格する可能性もありそうです。
New M・コンフォート(前SF)獲得
日本時間12月9日、マイケル・コンフォート外野手と1年1700万ドルで合意したとの情報がありました。メジャー通算167本塁打の長打力が魅力で、近年は故障で苦しんだものの、2024年シーズンは20本塁打をマークしています。
獲得候補
今オフ1番の目玉のFA選手、F・ソトはメッツへの移籍となり、今後は野手の動向が続々と決まっていきそうです。ドジャースはT・ヘルナンデスと再契約を目指すようです。ソト獲得レースで敗れたレッドソックスもT・ヘルナンデスの獲得を目指すようで、契約年数など条件がどれほど跳ね上がるのか注目されます。ドジャースとしては3年程度の契約にとどめたいところです。
リリーフ投手
重要度 ★★☆☆☆
トライネンがFA、ハドソンが引退となり、2024年より層が薄くなるため、補強が必要でしょう。一方で7~9回を任せられるような投手は十分いるので、先発投手、外野手ほどは急務ではないと思われます。
New B・トライネンと再契約
日本時間12月9日、ブレイク・トライネン投手と2年2200万ドルで合意したと複数メディアが報じました。今シーズンは50試合に登板し、ポストシーズンでも重要な場面で登板し、チームに欠かせない存在でした。36歳という年齢が少し不安ではありますが、ブルペンに心強い投手が戻ることになります。
獲得候補
ドジャースはリリーフ投手と大型契約をしない傾向にあるため、T・スコット(SD)、C・エステベス(PHI)らFA市場でトップクラスの投手の獲得の可能性は低いと思われます。2024年シーズン途中で獲得して成績が飛躍したコペック(CWS→LAD)のようにトレードや単年契約で以外な投手を獲得する動きがあるかもしれません。
最後に
ウィンターミーテイング前に移籍が活発になってきています。今後もドジャース関連の移籍情報や、スネル投手など選手の分析もしてみたいと思います。