2025年のメジャーリーグはドジャースとカブスの東京シリーズで一足早く開幕しました。日本時間28日に控えたアメリカ本土の開幕にあたり、2025年の順位を予想していきます。今回はアメリカンリーグ編です。
東地区
1 オリオールズ
2 レッドソックス(ワイルドカード)
3 ヤンキース(ワイルドカード)
4 ブルージェイズ
5 レイズ
例年ハイレベルなAL東地区ですが、今年も予想の難しいシーズンになりそうです。地区優勝に予想したオリオールズは、ストロングポイントの野手陣は若い戦力が充実しており、ラッチマン、ヘンダーソンなどを中心に強力な顔ぶれです。一方、投手陣はエースのバーンズが抜けるなど不安があり、新加入したベテランのモートン、菅野の出来が重要になりそうです。レッドソックスは投手ではクローシェイ、ビューラー、野手ではブレグマンと大型補強に成功し、2021年以来のプレーオフ進出を予想しました。野手のトッププロスペクトを多数抱えており、戦力的な伸びしろが多く残されています。昨年リーグ優勝したヤンキースですが、主砲ソトの退団、エースのコールがトミージョン手術で今季絶望と、投打に大きな痛手を負いました。しかし、投手ではフリード、ウィリアムズ、野手ではベリンジャー、ゴールドシュミットと積極的に補強し、新戦力がかみ合えば地区優勝の候補にも挙がりそうです。昨シーズン最下位に沈んだブルージェイズはゲレーロjrがFA前のラストイヤーとなり、夏場までの成績で、優勝に全力を注ぐのか、再建に踏み切るのかを迫られそうです。ベテラン中心の先発投手の出来が鍵を握りそうです。レイズは昨年の夏にアロザレナなど主力を放出し、オフも目立った動きはなく、最下位に予想しました。しかし、幾度となく下馬評を覆しているチームなので、意外な強さを見せるかもしれません。
中地区
1 ガーディアンズ
2 ツインズ
3 タイガース
4 ロイヤルズ
5 ホワイトソックス
昨シーズンはホワイトソックス以外が勝率5割越え、3チームがプレーオフ進出と意外にもハイレベルな地区となりました。今シーズンはどのチームも戦力の上積みが少なく、混戦になりそうです。ガーディアンズは、強力なブルペンを中心にリーグ優勝決定シリーズに進出しました。ネイラーの移籍で得点力ダウンが危惧され、今シーズンも投手力がチームの命運を左右しそうです。ツインズは中地区で屈指の戦力を誇りますが、故障者が続出したことがプレーオフを逃す要因になりました。コレア、バクストンら主力選手が健康なら地区優勝も狙えるでしょう。タイガースは課題の攻撃面で顔ぶれの変化がほとんどなく、戦力の底上げが必要となります。オールスターに初出場したグリーンなど若手選手が数人本格的にブレイクして欲しいところです。ロイヤルズは、プレーオフ進出の原動力となったベテラン中心の先発投手が昨シーズンのクオリティをキープできるか注目です。ホワイトソックスはリーグ史上ワーストの121敗を喫しました。今オフもトレードで主力を放出し、再建に向けたシーズンとなりそうです。
西地区
1 マリナーズ
2 アストロズ(ワイルドカード)
3 レンジャース
4 エンゼルス
5 アスレチックス
しばらくアストロズが支配していた西地区ですが、徐々に他チームとの差が縮まり、混戦模様になっています。今シーズンはMLB屈指の先発投手を抱えるマリナーズが地区優勝すると予想しました。打者が極端に不利な球場であることを加味しても攻撃力が課題です。戦力の補強がほとんどなく、ロドリゲス、アロザレナなどの主力選手が昨シーズンの不調から脱却することが期待されます。アストロズはブレグマン、タッカーと主力選手が退団し、大幅に戦力ダウンとなりました。それでも課題の一塁手にウォーカーを加え、アルバレスらと強力な打線を形成します。投手も実力者を揃えており、ワイルドカードには食い込んできそうです。レンジャースは2023年のワールドシリーズ制覇から一転、昨シーズンはプレーオフも逃しました。打撃面はシーガーらを中心に、カーター、ラングフォードと若手の成長も期待され、強力なオーダーとなりそうです。課題は投手陣で、打ち勝つ野球ができれば地区優勝の可能性も十分ありそうです。エンゼルスは投手では菊池、ジャンセン、野手ではソレーアなど積極的な補強をしています。しかし、チーム力を劇的に向上させるほどの変化はなく、今シーズンも苦戦が予想されます。ライトに転向したトラウトの健康状態が浮上のカギを握るでしょうか。アスレチックスは、今シーズンよりラスベガス移転までの3年間、オークランドを離れてサクラメントを本拠地とします。上位に食い込むのは難しいかもしれませんが、昨シーズンリーグ3位の196本塁打を放った打線が健在なら意外な強さを見せる可能性もあります。