2024年をワールドシリーズ制覇という最高の形で終えたドジャース。1998~2000年のヤンキース以来のワールドシリーズ連覇を目指し、2025年シーズンに向けて戦力を整備しています。新年を迎えたところで、これまでの動向をまとめてみたいと思います。
獲得
ブレイク・スネル(32) 先発投手 SF→LAD(FA) 5年1億8200万ドル
今オフの最大の補強ポイントが先発投手でしたが、サイヤング賞2回を誇るスネルを獲得しました。これでスネル、グラスノウ、山本、大谷と強力な先発投手が揃いました。
クレイトン・カーショウ(36) 先発投手 再契約 1年750万ドル
2025年シーズン契約オプションを破棄してFAになりました。ドジャースとの再契約が既定路線となっていました。2024年シーズンは前年の左肩手術より復帰を果たしますが、7登板に終わりました。オフには左足親指、左膝の手術を受け、シーズン途中の復帰が見込まれます。
ブレイク・トライネン(36) リリーフ投手 再契約 2年2200万ドル
2024年シーズンは驚異的な変化量を誇るスイーパーを武器に大車輪の活躍を見せました。年齢的な面で不安はありますが、ブルペンに欠かせない存在であり、ドジャースとしては再契約は優先順位の高い項目だったと思われます。
タナー・スコット(30) リリーフ投手 SD→LAD FA 4年7200万ドル
昨シーズン途中にマーリンズからパドレスにトレードで移籍し、プレーオフでは大谷翔平を4打席連続三振に仕留めた剛腕リリーフ投手を大型契約で獲得しました。ドジャースではクローザーの筆頭候補になっています。
カービー・イエーツ(37) リリーフ投手 TEX→LAD 1年1300万ドル
昨シーズンはレンジャースでクローザーを務めたベテランリリーバーがドジャースに加入しました。フォーシームとスプリットの2球種のみで組み立て、スプリットの被打率は.114と驚異的です。
マイケル・コンフォート(31) 外野手 SF→LAD(FA) 1年1700ドル
今季FAの超目玉、ソト獲得はなりませんでしたが、同じく左打者の外野手を獲得しました。ベッツが内野に再転向するため、外野手のレギュラーまたは対右投手のプラトーン起用が予想されます。かつてのオールスター選手がドジャースで再度覚醒するのか注目です。
テオスカー・ヘルナンデス(32) 外野手 再契約 3年6600万ドル(4年目球団オプション)
2024年のワールドシリーズ制覇に大きく貢献したヘルナンデス。本人が残留を熱望しており、再契約が濃厚とされていましたが、年越しを待たずして合意しました。2025年以降も中心打者としての活躍が期待されます。
キケ・ヘルナンデス(33) 内野/外野手 再契約 1年650万ドル
成績以上に、性格面やプレーオフの活躍で存在感を放ちました。内外野を守れるユーティリティ性、大舞台での勝負強さが今シーズンも期待されます。
退団
ウォーカー・ビューラー(30) 先発投手 LAD→BOS(FA) 1年2105万ドル(2年目相互オプション)
度重なる故障がありながらドジャース生え抜きのエースとして活躍してきましたが、レッドソックスへの移籍が決定しました。2度目のトミージョン手術からの復活を目指した2024年シーズンはかつての輝きを取り戻せずにいましたが、プレーオフでは素晴らしい活躍を見せました。来期はプレーオフで見せた投球のクオリティを維持できるのか注目されます。
ジャック・フレアティ(29) 先発投手 LAD→DET(FA) 2年3500万ドル(2年目選手オプション)
2024年途中にタイガースからトレードで加入しました。先発投手に故障者が続出する中、最後までローテーションを守り、プレーオフでも活躍しました。本人は地元のチームであるドジャースに残留を希望していたようですが、ドジャースはスネル、佐々木と先発投手を補強し、再契約の可能性は低くなっていました。結局、昨年途中まで在籍したタイガースに出戻りとなりました。
ダニエル・ハドソン(37) リリーフ投手 引退
2度のトミージョン手術、靭帯断裂とキャリアを通して大けがに見舞われながらも、2024年シーズンは65試合に登板し、ドジャースブルペンを支えました。プレーオフでは打ち込まれる場面もありましたが、ワールドシリーズを制覇し、最高の形で引退の花道を飾りました。ナショナルズに在籍した2019年にはワールドシリーズの優勝投手になっています。
ギャビン・ラックス(27) 内野手 LAD→CIN トレード
かつてのトッププロスペクトであり、2024年は靭帯損傷から復活のシーズンとなり、セカンドのレギュラーとして活躍しました。しかし、キム・ヘソンの獲得により過剰になっていた野手のロースター整理でレッズにトレードで移籍になりました。レッズではセカンドだけでなく、ユーティリティプレイヤーとして起用されそうです。
ケビン・キアマイアー(34) 外野手 引退
守備の名手として鳴らした外野手。2024年シーズン途中にトレードでブルージェイズからドジャースに加入しました。